鋳造技士
My job
鋳造技士のお仕事
鉄を1500℃で溶かし、
社会に役立つものを作ります
鋳造とは、鉄を高い温度で溶かして型に流し、様々なものを作ることです。鋳造したものを鋳物と言い、奈良の大仏やお寺のつりがねのほか、マンホールや水道の蛇口も鋳物です。工場ではショベルカーやブルドーザーの部品を主に生産していて、トンネルや橋、道路の建設などで社会の役に立っています。お客様の注文に応じてものを作ることは楽しく、複雑な形やむずかしい製品が完成した時は達成感があります。
Job description
鋳造技士って
どんなお仕事をしているの?
溶解
大きななべのような「溶解炉」に鉄のスクラップを入れ、1500℃の高い温度で溶かします。製品をがんじょうにするため、成分(材料)を調整します。
造型
溶けた鉄を入れるための型を作る仕事です。圧力を加える専用の機械を使い、粘土や薬品で砂を固めて、製品の形にします。
鋳造
造型した砂の型に、どろどろに溶けた高温の鉄を流し込んで製品の形を作ります。その後、鉄が冷めるまで待ちます。
仕上げ
冷えて固まった製品を型から取り出し、砂などの汚れを取り除きます。検査をして荷造りをし、お客様のもとへ送ります。
こんなことも調べてみよう!
- 鋳造をするのに資格は必要なの?
- どんな人が向いているのかな?
- 周りには、どんな鋳物があるかな?
- どれくらい昔から鋳造はおこなわれているの?
こんな人たちと働いています!
- 設計をする人
- 購買・貿易(海外から製品を買う人)
- 総務(社員が働きやすくするための仕事をする人
Company
この会社に教えてもらったよ!
この会社ではこんなお仕事を
しています
鋳物の設計
コンピューターの中で製造工場を再現して、溶けた鉄の流れや、固まり方を再現し、作り方を決める仕事です。鋳造シミュレーションソフトを使用することもあります。
購買・貿易
製品の品質や価格、日程などの状況に応じて、国内だけでなく外国の工場に製造を依頼し、大型貨物船で輸入します。
イベント企画・出展
年に一度、県内の機械系ものづくり関連企業が新技術や製品をアピールできる展示会「OTEX」で製品を紹介しています。
ロボットの利用
工場ではロボットも活躍!ロボットと一緒に仕事をすることで、人ではむずかしい重い製品の移動や、大変な仕事を一緒におこなっています。
金属のリサイクルや省エネで地球に優しいものづくり
自動車を作る時に発生した鉄の切れはしなどを鋳物の原料に利用することで、限りある金属のリサイクルを進めています。本来捨てられるはずだったスクラップから、世界で活躍する建設機械の部品が出来上がるのはすごいことだと思いませんか。ほかにも、工場の溶解炉や照明などは、なるべく電気を使わないものを選び、地球環境に優しいものづくりを進めています。